<答>
 高齢者は唾液の分泌が少なく、お口の中が乾燥しやすく、その上身体機能が弱っているため、飲食物をうまく飲み込むことができず、咽せることがあります。食事の前には人口唾液(スプレー式のものが市販されています)を塗布しておいてお口の中に適度な湿り気を与え、食物を摂取するようにしてください。万一咽せて咽頭につかえるようでしたら、バキュームで、無ければ家庭用掃除機のホースで吸引してください。その際、ホースを目的のところに入れてから掃除機のスイッチを入れてください。先にスイッチを入れて口に近づけますと、舌を吸い込む恐れがあります。
 高齢化によって筋肉は低下しますので、飲み込むときに気管と食道との分岐部分で気管を塞ぐ蓋の動きが悪くなると、気管に食物が入り込んで、咽せる原因となります。脳卒中の後遺症としてよく見られる現象です。更に、嚥下反射(飲み込む反射)が遅くなり、口に中に溜めこんだり咽せたりするようになります。そのため、高齢者は誤嚥性肺炎を起こしやすいですから、日頃よりお口の中の清掃と嚥下のリハビリが必要になります。具体的には、一度受診することをお勧めします。