| <答> 抗生物質とは、微生物によって作られる化学物質で、他の微生物(感染症の原因となる微生物)に対して作用し、その発育を阻止または死減させる物質です。最近は、化学的に合成された物質も抗生物質と呼んでいます。(抗菌薬と呼ぶこともあります)。抗生物質には非常に多くの種類があり、その代表的なものに、ペニシリン系、セフェム系、マクロライド系、テトラサイクリン系等があります。現在、抗生物質は多くの感染症の治療に用いられているので、これらの名前は、どこかで一度ぐらい耳にされたことがあるのではないでしょうか。 ただ、抗生物質は万能薬ではありません。あくまで細菌や一部の微生物に対して有効であって、ウィルスには無効です。風邪の際に処方される抗生物質は、風邪のウィルス自体には効果がありません。ウィルスと細菌では構造が全く異なるためです。抗生物質は、風邪による免疫力の低下がもとで発生する感染症の予防目的で、通常は処方されています。 また病気の種類によって正しく服用しないと、かえって害になる場合もあります。 〔服用上の注意事項〕 大きな治療成果をもたらす抗生物質も、服用方法が不適切であれば、十分な効果が得られないばかりか、耐性菌(抗生物質が効かなくなる微生物)の発現、感染巣(微生物が感染している部位)の拡大や副作用の発現などにつながる可能性があります。抗生物質の服用に関しては、以下の事項に充分注意してください。 (1)服用後、短期間で症状が軽減したとしても、服用を中止することにより再発することがあります。自已判断で中止することなく、医師の指示通りの期間、服用を継続することが大切です。 (2)抗生物質の吸収を高め、また、食道などに止まって炎症を起こすことを防ぐためにも、少なくともコップ1/2杯以上の水または微温湯で服用してください。ミルクなどで服用すると吸収が低下する場合もあります。 (3)皮膚に発疹が現れたり、腹痛・下痢が続くような場合には、服用を見合わせて受診してください。 抗生物質というのは万能薬ではありません。基本的には細菌を殺す薬ですが、ウィルスには効果がありません。何種類も分類されていて、それぞれに有効な細菌が違います。手術などをして体力が落ちているときに他の細菌感染を防ぐために使用したり、細菌感染で炎症が起きているときに使用して炎症を抑えるのに用いたりします。薬によって効果のある細菌も違いますし、飲みすぎると細菌が薬に対する抵抗力をつけてしまい、最近聞かれる多剤耐性菌(抗生物質が効かない細菌)になってしまう恐れもあります。また、続けて飲まないと体内の抗生物質の成分が一定量保たれないため効果が充分発揮できません。そのためにもお医者さんや歯医者さんでもらった薬は本人のみが使用し、飲みきるようにしてください。 抗生物質は病原菌を殺す薬ですが、万能薬ではありません。また、使用方法によっては副作用もあります。医師、歯科医師の判断のもと使用してください。 |