| <答> 歯を支えている骨が溶けて無くなっていく病気です。 多くの方は、歯槽膿漏は歯ぐきの病気だと思っておられるようです。歯槽膿漏の「膿」という字から、皮膚にできるオデキと同じようなものと考え、歯ぐきが腫れたら潰して膿を出せば治ると思っているようです。 しかし、実はその実体は骨の病気なのです。もちろん歯槽膿漏にも軽度〜重度まであって、軽度のものは影響は歯ぐきだけにとどまりますが(歯肉炎)、軽度以上のものは少なからず骨が影響を受けています。 歯槽膿漏になれば、歯がグラついてきて、最後には抜けてしまうということはご存知と思います。もしかしたら、今これを読んでいる貴方は既に体験された方かも知れません。 では、裏返して考えれば、健康な歯はなぜ硬いものを噛んでもグラつかないのでしょうか?もう少し質問を変えると、歯を支えているのは何でしょうか?歯は空中に浮いているわけではありませんから、何かが支えているはずですよね。 こう質問すると、多く方は「歯ぐき」と答えますが、実は違います。歯を支えているのは顎の骨(歯槽骨)なのです。歯ぐきは歯が剥き出しだと大変なのでその上を覆っている薄いカバーなのだと思ってください。どれくらい薄いかというと、歯の周辺で1〜2mmぐらいです。こんなに薄くて柔らかい歯ぐきが歯を支えられるわけがありません。歯を支えているのは骨なのです。 そこで、歯を支えている骨が無くなれば、当然歯はグラついてきます。この状態が歯槽膿漏なのです。では、なぜ骨が無くなっていくのでしょうか? 実は、細菌によって骨が溶けていくのです。歯と歯ぐきの境目の隙間(歯周ポケット)から細菌が侵入していきます。この侵入した細菌に骨が反応して骨が溶けて無くなっていくのです。詳しいことは割愛しますが、歯槽膿漏とは「口の中のばい菌によって、歯を支えている骨が溶けて無くなっていく病気」と認識してください。 「歯槽膿漏」という名前は、歯ぐきから膿が出るという、見た目からついたものですが、これでは病気の実態にそぐわないので、細菌では「歯周病」といいます。「歯の病気ではなく、歯の周辺の組織(歯肉や歯槽骨)の病気」という意味が込められています。 |